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せ、翁、千才、三番と三者による天下泰平、五穀豊穣、千秋萬歳祈念の儀式で、完成された芸術として能の中では最も古いものといわれている。この式三番叟、囃子も創始当時の姿をそのままに伝えていくことは難しいので、合理的な伝習方法により貴重な郷土芸能をながく後世に伝えるため、この保存会の設立がなされた。
このことにより、将来にわたって、保存・伝承されていくであろう。

第4 映画で町おこし
1 映画『つぐみ』
西伊豆の松崎を初めて見た時、映画『つぐみ』のための町だとすっかりほれこんでしまったと市川昆監督はいったそうだ。
吉本ばなな原作のこの映画を撮り、報知映画賞監督賞をはじめ、数多くの賞に輝いた。映画を作るにあたってロケ先を決める時、小説では“海辺の町”としか書かれておらず、それを探すことからはじめ、町中歩き回り、松崎しかないとひと目ぼれしたという。
ストーリーは、“つぐみ”という身体の弱い女の子が、生まれ育った海辺の町で、死と向かい合いながらも恋をし、輝いたひと夏の出来事を中心に展開する。つぐみの家は旅館という設定だ。
港のすぐ近くで、木造の風情ある旅館をと思っていたら、それにピッタリのイメージの、松崎の“梶寅”という旅館があり、ここしかないと思ったそうだ。さらに昔ながらのなまこ壁は残っているし、那賀川にかかる“ときわ橋”も情緒があるということで、この町じゃなきゃ映画は撮れないと宣言したほど、イメージ通りだったという。
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